2017年によく聴いたアルバム10選(後半)

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知識人やいろんな音楽サイトでよくやってる憧れのやつです。2017年に私がよく聴いたアルバム、後半の5個です。

前半はこちら。

Drunk / Thundercat

Kamasi Washington(カマシワシントン)、Terrace Martin(テラスマーティン)あたりのLAのJazzシーンの盛り上がりから、すでに間違いない存在になっていたThundercatの「Drunk」。「Kendrick Lamar / To Pimp a Butterfly」への参加等々もあり、リリース前から私は相当に楽しみにしていましたが、余裕で期待に応えてくれました。

ペッケペッケでスムースなベースが耳の奥で心地よく鳴ってくれます。このぶっとくもグルーヴィなベースがずっと下敷きとしてあるから、アルバム全体に統一感というか締まりをもたらしてくれてますね。

ブラックミュージックやネオソウル、フージョンとか色んな要素があるアルバムですが、私的にはAORの色が強く残りました。『Drunk / Thundercat』は40代、50代のおじさんたちにも聴いて欲しいアルバムです。

シンガーとしての素晴らしさも十二分に発揮。Thundercatの声がアルバム全体を聴きやすくソフトにまとめてくれている感じがします。デカイ身体の優しい歌声。

ベストトラックは「Show You The Way feat. Michael McDonald & Kenny Loggins」。この2人の客演にはまじでときめきました。Thundercatの歌もしっかり立ってるところもスゴイ。

本当に聴きごたえのある良いアルバムで、プロデューサーとしての才能も素晴らしい。ぶっ飛んだジャケットのインパクトと中身のスウィートな気持ち良さのギャップも楽しませてくれました。

Awaken, My Love! / Childish Gambino

リリース自体は2016年の12月なんですが、実際に聴いた時期は2017年なので無理やりねじ込みました。驚きとか斬新さでは私的には1番のアルバム。えっ、今P-FUNKとかこういうトガったFUNKやる?!しかも今っぽくよりCOOLに仕上げてしまってる。まじすげぇなと。

過去のアルバムでは普通にラップしてるしHIPHOPしてるしでノリが違い過ぎて、驚きました。聴き始めはちょっと理解できなかったってのが正直なところでした。あれ?こんな感じやったっけ?!って。

ある程度聴き進めたところで、「あっ、これそういう感じのアルバムや。わざとやってるんや」ってようやく受け入れ始めれました。むしろ前作とかジャンルを気にして聴いてしまっていた自分が何か恥ずかしい・・・。

ギャンギャンに歪ませたサイケデリックなギターから始まって、FUNKを好きなように色んな形で表現していくというか。歌い方のクセのつけ方とか確信犯ですよね。

『Awaken, My Love! / Childish Gambino』の私的ベストトラックは「Redbone」と「California」の2曲。アルバムの6曲目、7曲目と続く2曲なんですが、この2曲でようやくアルバムの全体像とかを理解できたような気がしました。初めて聴いた時、めちゃめちゃニヤニヤしたのを覚えてます。


あと、Questloveが、『Awaken, My Love! / Childish Gambino』が衝撃すぎて朝4時にD’Angeloを起こしてしまった、っていうエピソードも最高。

FUNK WAV BOUNCES VOL. 1 / CALVIN HARRIS

CALVIN HARRISなんてEDMやってるクソダサDJでしょ?!って誰もがナメてたところにぶち込まれたアルバム。CALVIN HARRIS、やったらできるやん。分かってたんや。って上から目線はなかなか抜けませんが、ただただ良いアルバムでした。

バカみたいに豪華なゲスト陣でカッコ良いのは当たり前やろ感ももちろんありますが、ディスコ・ファンク路線の良い感じのトラックに見事にはめ込んでますね。全曲最高に気持ちよく聴けます。悔しいけど夏にめちゃくちゃ活躍しまくり聴きまくりでした。

初っ端の「Slide feat. Frank Ocean & Migos」から、とにかくずっと最高なんでとりあえずみんな聴けって感じです。

『FUNK WAV BOUNCES VOL. 1 / CALVIN HARRIS』のベストトラックはめんどくさいんで全曲です。本当に全部同じレベルで良いです。

あえてあげるならPVが1番印象的やった「Hard to Love feat. Jessie Reyez」。アルバムの最後をしっぽり締めてくれる曲。Jessie Reyezが可愛い。

Mr Finish Line / Vulfpeck

LAのミニマルファンクバンド「Vulfpeck」のサードアルバム「Mr Finish Line」も大好きで、2017年後半はよく聴きました。ピース感のあるバンドの雰囲気とソフトで程よくPOPなFUNKサウンドが最高です。

難しいことは考えずにとりあえず聴けば楽しくHappyになれる感じなんで、ジャンル問わず誰でも好きになれるんじゃないでしょうか。何よりバンドのメンバー自体が楽しそうで、その雰囲気が音楽からビンビンに感じれます。そして、みんなふざけてます。

全曲それぞれの良さがあるんですが、私的『Mr Finish Line / Vulfpeck』のベストトラックは「Running Away (feat. Joey Dosik, David T. Walker & James Gadson)」。コーラス・ギター・ベース・ドラム・キーボード、全て素晴らしい。

デイヴィッド・T・ウォーカー、ブーツィー・コリンズの客演もアルバムに箔をつけてくれてますね。

アルバムの曲数も少なめでちょうどよく、軽く聴けるのもよかったなと。これ以上多かったら、このPOPさが逆にダレてくるかも、と感じました。ちょうど良いバランス。まだの人は是非。

HARMONIES / LORD ECHO

恥ずかしながら、この「HARMONIES」でLORD ECHOのことを知りました。ニュージーランドのレゲエ・ユニット、最高ですね。こういうDUBサウンドを求めてんや、ってビビビときました。

ディスコ・ファンクのノリとか、ソウルのメロウな気持ち良さをレゲェ・DUBのフィルターを通して再現している感じ。一聴して、これこれー!ってなりました。

ソウルっぽいラヴァーズっぽいボーカルのある曲とかブンブンにベースが効いたインスト曲とか、爽快かつ楽しく聴けるアルバムでした。トランペット、トロンボーンとかの管楽器の入り方・響き方も最高です。

ゴリゴリなレゲェのDUBとかも好きやけど単発でしか聴けない、もう少し曲の展開とか音楽的な幅の豊かさが欲しいと思ってる人には、かなりおすすめできるんじゃないかと。

『HARMONIES / LORD ECHO』の私的ベストトラックは「Just Do You (feat. Mara TK)」。ディスコ調なトラックにスウィートなボーカルと管楽器がたまらんです。

最後にはO’Jaysの「I Love Music」のカヴァー。ソウルミュージックを見事に緩〜くレゲェとしてカヴァーしてます。こういうところもツボでした。

『LORD ECHO live at 大阪 味園ユニバース』にも行って参りました。めちゃくちゃピースな雰囲気、多幸感溢れる素晴らしい時間を過ごせました。

2017年も良い音楽ばかりでした

知らないだけでまだまだ良い音楽があると思うと、途方の無さとワクワクがとまりません。2018年はもっと色んな音楽を、もっと感度良く聴いていきたいですね。

goodmusic for my life!!

HIPHOP多めの前半はこちら。

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