楽しみにしていた「BROCKHAMPTON」の3部作最後のアルバム「SATURATION III」、やっぱり最高に良かったです。
今年のHIPHOPクルーといえばBROCKHAMPTON!と言っても過言ではないぐらいの活動っぷりで、何かと楽しませてくれたクルーでした。
過去2作を合わせたようなバランスの良さで、3部作のラストを「SATURATION III」がバシッと締めてくれております。再び顔面青塗りのジャケット。是非チェックを。
相変わらずの自由さ!過去2作を合わせたようなバランスの良さ
全体的にはBROCKHAMPTONの今まで通り自由に好き勝手やってるなー、と。ジャンルに全くとらわれず、というかそういうことは何も気にせずやってるように感じます。
1曲目の「BOOGIE」から全快で、疾走感というか追い込まれていく感というか、とにかく勢いのある曲。タイトル通りのBOOGIEチューン。サイレンみたいな音のループが良いアクセント!
2曲目、3曲目もアッパー目な曲で勢い保ったままグイグイ聴いていけました。3曲目「JOHNNY」の合間に入るトランペットとスクラッチが妙に良い。
7曲目の「BLEACH」ぐらいから徐々にゆるみだします。「SATURATION III」のリリース前に公開されたショートフィルム『Billy Star』でも印象的だった曲。この哀愁感とチキチキハイハットが個人的にツボです。9曲目の「HOTTIE」はBROCKHAMPTONの曲のなかでも1番POPな曲調。
Kevin Abstractのコーラスからはじまる12曲目の「RENTAL」も、曲自体に起伏のある曲でなかなか良いです。いつもPVの最初か最後に出てくるアイツなんやねんホンマ。友達なりたいっす。
そして、最後の「TEAM」は多幸感満載。最高の締めで最高に気持ち良い気分で終われます。
過去2作と共通することは、前半HIPHOP感の強い曲から徐々にいい感じでゆるーく落ち着いていくアルバムの展開ってとこですかね。1つ目の「SATURATION」はベースブンブンに効いてる重たい曲、ピーヒャラ系の不気味なトラックやったり、ひとクセある感じのフックやったり、重たい印象。2つ目の「SATURATION II」はトラックの幅がスゴすぎてもっと何でもありな印象で、後半のレイドバックっぷりは最高でした。今回の「SATURATION III」はHIPHOPのハード感と、なんでもあり感が良い感じにまとまった、「SATURATION」と「SATURATION II」を合わせたような内容だと感じました。
とにかく全曲色がある素晴らしい曲ばっかりのアルバムでした。ほんと良いクルーやなぁ。年末年始にかけてバシバシ聴けそうです。
BROCKHAMPTON / SATURATION III
TRACK LIST
- BOOGIE
- ZIPPER
- JOHNNY
- LIQUID
- CINEMA 1
- STUPID
- BLEACH
- ALASKA
- HOTTIE
- CINEMA 2
- SISTER / NATION
- RENTAL
- STAINS
- CINEMA 3
- TEAM