Jorja Smithの最高すぎるLiveを大阪開催のサマーソニック2018で観てきました。今年のサマソニには、Chance The Rapperをはじめ、Tom MischやRex Orange County、大御所Beckなど、個人的に楽しみなアーティストが多かったのですが、1番のお目当はこのJorja Smith。これから旬が来るであろう今UKでもっとも注目されているディーバを、今このタイミングで観れるのは非常にありがたい。肝心のLiveは生声の力強さと透明度、アーティスとしての存在感に思いっきり魅了されてしまいました。21歳らしい可愛さと、21歳らしくない妖艶さのダブルパンチでおじさんはクラクラ。Liveレポートです。
Tom Mischの流れからフロアは人だらけ
Jorja Smithは、ホール仕様になってる室内のステージでのLiveだったんですが、このステージはRex Orange County、Tom Misch、Jorja SmithとUKアーティスト3連発で続くステージ。特にJorja Smithの前のTom Mischの人気が半端じゃなく、Tom MischのLiveはフロアの後ろまでパンパンでした。そのTom Mischの流れからある程度人はハケましたが、Jorja Smithの時もなかなかの入り具合。客層はどちらかというと女性が多かったような印象。あと、日本人以外の女性がすごく多かった気がします。
ちなみに大人気だったTom MischのLiveはえげつないぐらい良かったです。気持ち良すぎるギターとTom Mischの人柄の良さが滲み出た素晴らしいLiveでした。音源以上のLive内容。アルバムもめちゃくちゃ良かったし、それゃ人気出るわ。
セットリスト
覚えてる限り、セットリストはこんな感じでした。
- Lost & Found
- Goodbyes goo
- February 3rd
- On Your Own
- Teenage Fantasy
- No Scrubs
- Lifeboats (Freestyle)
- I Am
- Blue Lights
- On My Mind
バンドはギター、ベース、ドラム、シンセという編成。音源自体がまだ多くないというのこともありますが、聴きたかった曲はほぼ聴けたかなという印象です。『BLACK PANTHER: THE ALBUM』収録の「I Am」もやってくれたのは、嬉しかったな。
Liveレポート
とりあえず可愛すぎる
音楽の素晴らしさももちろんですが、Jorja Smithの魅力は外見の美しさにもあると思います。生Jorja Smithはもうめちゃくちゃ可愛かったです。ポニーテール史上1番イケてるポニーテール。個性的なワンピースも印象的でした。
歌ってる時の雰囲気とか表情も美しくて、ドキッとさせられる瞬間が何度もありました。21歳らしい笑顔を見せる時もあれば、いきなり大人びた女性の妖艶さみたいなものがドバドバ出てる瞬間もあったり、人を魅了する雰囲気を纏っているアーティストだな、と。女性から可愛い、という黄色い声も飛びまくってて女性も人気すげぇです。
声の力強い伸び・透明度・ビブラートの気持ち良さ
音源の時からJorja Smithの声の力強さ・伸びの気持ち良さ、鼓膜が気持ち良くなるビブラードが最高に好きだったんですが、Liveでの生歌はどこまで同じクオリティなんでしょうとかなり注目しておりました。結果的にはあっさりとハードル超えです。音源通りの素晴らしすぎる歌声で、脱帽。しっかり出るし、伸びるし、はっきり聞こえるしで、驚かされました。PVやLive映像を見てる時に感じた、余裕で歌ってるように見えるんだけどそこからすいすいと伸びる声。すごいです。しかもその歌声がブレることがほぼない、という。素晴らしすぎる安定感。
あと、その伸びの中で時折織り交ぜられるビブラートの気持ち良さもエゲツない。音源を聴いてるときは鼓膜が震わされるという感覚を持っていたんですが、生のLiveでは鼓膜だけでなく音を浴びた全身ごと震わせられるという感覚。終始鳥肌立ちまくりでした。
生Jorja Smithの声は透明度も素晴らしい。会場がスーッと静かになる瞬間・アカペラになる瞬間に耳に入ってくる歌声がすごく印象的で、会場全体に向けて歌ってるんだけど、観客1人1人のところまでまっすぐ突き進んで来るような感覚を受けました。素晴らしいシンガーです。
踊ったり座ったり自由奔放なLive
Live中のJorja Smithは結構自由な感じで、歌いながら軽く踊るように体を揺らしたり、イントロ中にソロで踊ってくれたり、自分のペースで好きにやってる雰囲気でした。
特に印象的だったのが、バンドメンバーのソロ中に座り込んじゃった時で、思わず笑ってしまいました。メンバーのソロに体を揺らしつつも、結構長めに座り続けてて、会場もなんかほっこりしてました。
そのままの流れでドリンクなんか飲んじゃったり、めちゃくちゃ自由なスタイル。まぁめっちゃ可愛かったです。好きだ。
TLC – No Scrubsの見事すぎるカバー
会場が盛り上がった曲の1つが、「TLC – No Scrubs」のカバー。オリジナルよりもゆったりとしっとりとしたカバーで、落ち着きながらも力強いJorja Smithnの声がどんぴしゃにハマってました。カバーというよりも、別の曲という印象を受けるほどに見事なアレンジと歌いっぷりに気持ちよくさせらてしまいます。私の近くにいた、おそらくアメリカ人の若い女の子たちが合唱しておりましてその雰囲気含め最高でした。
「On My Mind」はアコースティックVer.からオリジナルへ
Jorja Smithの曲の中で個人的にもっとも好きな曲の「On My Mind」。オリジナル、アコースティックVer.ともに大好きなんですが、Liveでのアレンジは最高に良かったです。
まずは、アコースティックVer.のゆるめのBPMでしっとり。そこからPullUpして、一気にオリジナルのイントロバッコーーッン。
この流れはまじで最高にカッコ良かったし、ぶち上げられました。そこからはオリジナル超えの生ブンブンベースと生ハイハットで最後まで疾走です。PV同様、ひょいひょい踊るJorja Smithも楽しそうでめっちゃ可愛いかったなぁ。周りのお客さんもみんなめちゃくちゃ盛り上がってて、あぁやっぱみんな「On My Mind」好きなんやなぁって勝手に嬉しくなりました。
そしてこれが最後の締めの曲。最後に思いっきり盛り上げて終わる男前っぷり。めっちゃ良いLiveやなーって思い出が残る最高の後味にさせられました。
『Jorja Smith at サマソニ2018 』の感想
初来日初公演となった今回のJorja SmithのLiveは、彼女が現在持っている魅力をすべて見せてくれた素晴らしいLiveだったと思います。Jorja Smithの才能を思いっきり楽しめたな、と。まずはその見た目、可愛さ、美しさ、雰囲気に魅了されて、次に音源通りの歌声の正確さに驚かされて、さらに音源以上の声の伸びや空間の震わしっぷりに驚かされて、そして最後まで一切ブレない声や音程の安定感に感心させられました。彼女の1つ1つの仕草や表情、時折見せる笑顔にも会場中が魅了されていたと思います。
サマソニという多くのアーティストが出演するフェスの中でのLiveだったので、Jorja Smithを知らないという人も多かったと思うんですが、そういう人にも確実に何かが届いたのではないでしょうか。
そして、なによりアーティストとしてもっともっと良くなりそうなポテンシャルを存分に感じたので、これからも注目していきたいディーバだなと。21歳という若さを考えると、これからが本当に楽しみです。