今朝、twitterから流れてきた本秀康さんのツイートがふっと引っかかりました。
僕が今まででいちばん聴いてるアルバムは多分ジョージの『All Things Must Pass』なんだけど、世界では何番目なんだろう?1000位くらいには入っていたい。ということで、今晩も朝まで聴くとしよう。 pic.twitter.com/WI0OyhrBRM
— 本秀康 (@motomotohide) 2018年1月9日
「今まででいちばん聴いてるアルバム」なんて考えたことなかったなぁと思い、自分にとってのそれは何だろうと考えてみた。自分の人生で一番聴いてるアルバム。なかなか難しいです。考え抜いた結果、選びきれないので3つも選んでしまいました。思い返すと私の中でターニングポイントになっている気がする3つのアルバムです。
Jay-Z / Black Album
「Jay-Z / Black Album」がリリースされた当時の私は16歳。15歳でヒップホップに出会って、初めてアルバム単位でしっかり聴いたアルバムでした。
なのに、いきなりこれがラストアルバムで引退、と高らかに宣言してたゴリラ社長にショックと憧れを感じたのを覚えています。まだまだヒヨッコの私は、HIPHOPあるあるの引退詐欺をモロに真に受けてたわけです。ケツが青い。
「Jay-Z / Black Album」なんだかんだJay-Zで1番思い入れのあるアルバムです。当時は「Encore」、「99 Problems」がお気に入りでした。
D’Angelo / Brown Sugar
HIPHOPばっかり聴いてた若造の私が、徐々にソウルやファンクを聴き始めた頃に出会って衝撃を受けたアルバムが「D’Angelo / Brown Sugar」。Erykah Baduあたりとかとまとめてドバーっと知り始めたんですが、なんてカッコ良くてセクシーで豊かな音楽なんや、とネオソウルにメロメロになりました。
ブラックミュージック、ソウルミュージックの幅を一気に広げてもらったアルバム。もちろん今でもバリバリに聴くし、一生聴きます。
D’Angeloって、多ジャンルの音楽好きとも話せるきっかけになりやすい気がしてます。D’Angelo好きやったらある程度安心できる、みたいな絶対的存在。
Bobby Caldwell / What You Won’t Do for Love
「2Pac / Do For Love」のサンプリングネタきっかけで知って、ズギャーーンってなったアルバム。どんぴしゃに好きで今でも定期的に聴きます。
HIPHOPルーツでDigってる人は何かしらのきっかけで元ネタにズブズブいき始めると思うんですが、私はこの「Bobby Caldwell / What You Won’t Do for Love」に、サンプリングネタ・元ネタ最強説をぶち込まれました。結局元ネタの方が良いんじゃね?!元ネタのアルバムの方が良いアルバム多いんじゃね?!って前のめりにさせられたアルバムでした。AOR・ブルーアイドソウル、JAZZ等々、この辺から一気に音楽の幅が広がっていった気がします。
元ネタはもちろんですが、「2Pac / Do For Love」も良すぎるってところも最高。
自分の音楽史を考える案外良い時間に
私は割と飽き性なもんでかなり気に入ったアルバムでもある程度しっかり聴くと、一旦しっかり距離を置いちゃうんで、改めて自分の人生で一番聴いているアルバムって何やろって考えてみるのは楽しかったです。あぁあの頃このアルバムよく聴いてたなぁみたいなのは、予想以上に良い時間でした。是非1度考えてみてください。
ちなみに冒頭のツイートで紹介されている「ジョージ・ハリスン / All Things Must Pass」は、聴いたことがなかったので聴いてみましたが、驚くほど素晴らしいアルバムでした。何の障害も雑味もない、耳馴染みが最高過ぎるアルバム。1週間ぐらいずーっとループさせてても、いいなぁこれって何回でもなると思います。万人にとっての名盤なんやろうなぁ、と感じました。ビートルズおそるべし。
SNSやブログなんかのフッと入ってくる情報で、こうして素晴らしいアルバムに出会える時代。とてつもなくありがたいなぁ、と感じます。と、同時に自分も誰かにとってのありがたい情報源になれればな、と。