Netflix限定配信で話題の『DEVILMAN crybaby(デビルマン クライベイビー)』を全話鑑賞しました。
漫画史に残る名作中の名作である永井豪の原作「漫画 デビルマン」とかは全く読んだことがなかったのですが、なんとなくわたしの感覚に引っかかるところが多く気になったので観始めました。
原作を知らないまま観た私の感想として、素直におもしろかったです。フリースタイルラップやテクノミュージック、エロや狂気的なグロい描写など、サブカル要素も満載で楽しめました。大人が見るべきアニメとして、是非観てみる価値はあると思います。
デビルマン童貞のわたしが『DEVILMAN crybaby』を楽しめた理由
原作も観てないですし、アニメ作品も数えるほどしか観たことないので、このアニメの奥深さとか原作との比較なんかの難しいことはあまりわかりません。そんなデビルマン童貞、アニメど素人の私でも、『DEVILMAN crybaby』を楽しめた理由をザッと挙げてみます。
私と同じデビルマン童貞、アニメど素人の方の参考になれば、と。
- 原作を知らなかったので素直にストーリーを楽しめた
- 衝撃的なエンディング
- エロやグロなど刺激的な映像
- 声優として参加の般若・KEN THE 390・Young Dais・AFRAのフリースタイルラップ
- SNS・同性愛など、より現代的な描写を盛り込むことで感じたリアルタイム感
- 主題歌を担当した電気グルーヴや劇中のテクノミュージック
- 第9話のエンディング曲「今夜だけ / 卓球と旅人」が最高すぎた
- 悪魔とは?悪魔は誰?!考えさせられた大きいテーマ
大人だからこそ楽しめるサブカル要素満載
映像・音楽・エロ・現代描写など、大人だからこそ楽しめるサブカル要素が豊富に散りばめられている作品です。このあたりがしっかり表現されていることで、原作のデビルマンを観たことがある人でもない人でも、どちらでも楽しめるようになっていると思います。特に観始めの頃は、ワクワクドキドキさせてくれました。
HIPHOP好きも納得のフリースタイルラップ
私はほぼ前情報なしで観たのですが、1話目からフリースタイルラップの完成度の高さにまず驚きました。おっ、上手いしカッコ良いな?!と。そして、エンドロールで般若・KEN THE 390・Young Dais・AFRAの名前を観た時の納得感。フリースタイルラップに対してもしっかりリスペクトのある人選で、アガりました。
基本的には、アニメ冒頭にフリースタイルをしてるんですが、ただ単にラップしてるんじゃなくて、デビルマンの世界の中でもしっかり自分たちの主張をラップしてるんですね。ただのフリースタイルブームを切り取っただけでなく、HIPHOPの大きな1つの側面である社会への主張という部分がしっかり表現されていて良かったです。
最高すぎた「今夜だけ / 卓球と旅人」と挿入されるテクノのテンポの良さ
アニメ中に挿入されるテクノミュージックも、楽しめる要因の1つ。特別にすごく良い!とまではいかないものの、テクノミュージックが随所に挿入されることで聴覚的にも彩りが付いているような感覚になれました。ありきたりで退屈な音楽でないだけで十分プラスに。
音楽の部分で1番良かったのは、第9話のエンディングとして使われた「今夜だけ / 卓球と旅人」。第9話はアニメ全体を通してももっとも印象的で、もっとも大事な1話なんです。デビルマンを観たことある人にとってはお馴染みなんでしょうが、初めての私には衝撃的なエンディングでした。
そこにゆっくりと流れてくる「今夜だけ / 卓球と旅人」。このエンディングの後にこの曲、かなりシミました。曲の使い方も曲自体も本当に最高です。
リスペクトを込めて原作漫画「デビルマン」も読みました
『DEVILMAN crybaby』がすごいおもしかったので、原作も遡って読んでみました。やっぱりルーツを知らなきゃな、と。
感想はおもしろかったです。ただ、当時はめちゃくちゃ斬新やったんやろうけど製作から40年以上たった今読むと、設定自体がちょっと退屈かなと思ってしまう部分はあります。
裏を返すと、「寄生獣」「進撃の巨人」「ベルセルク」等々のあらゆる漫画のルーツなんやろうなぁ、と。1番最初にやったやつがエライ。永井豪が最強という安易な結論に至りました。
原作を読んだので、『DEVILMAN crybaby』もう1回観るのもありやなぁ、と考えております。多分観ませんが。
こうなってくると、デビルマンレディーも気になってきてます。困った。